2022年05月15日

詩「悲しみ」

  悲しみ   はたちよしこ

戦争があった国
なにもかも 失った人たちが
食べ物を求めて 集まってくる映像が
映し出された

あかんぼうを 抱き
小さな男の子の手を引いた母親がいる
分け与えられる わずかな食料から
うばい合うようにして
手に入れた一切れのベーコン
母親は とられないように
いそいで口にいれた

食べて ミルクをださなければ
あかんぼうは 生きていけない

けれど
手を引いていた男の子が
くいいるように見ているのに
気づくと

母親は
口からベーコンをだして
男の子に食べさせた

男の子の目にも
母親の目にも
悲しみが あふれていた

映像は 変わり
平和な
風景がながれた

子どもたちの
笑い声が きこえる




        詩集『また すぐに会えるから』(大日本図書)
posted by YH at 16:57| Comment(0) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月12日

白内障


一昨日、病院で一泊、白内障の手術をしました。
初めての入院でした。
手術は、痛くもなかったのですが、
心臓が、止まるかと思うほど、
どきどき激しく動きました!

そして、
帰宅して、驚きました。

家の中、台所、お皿、コップ、テーブル、葉っぱが
きらきらと輝いているのです。
どちらかというと、片付け魔のせいか
レンジなどが、輝いて待っていてくれました。

こんな美しい物の中にいたことに、気が付きました。
物が、語りかけてくるようでした。
私を待っていてくれたのですね。
二週間後に、もう片方します。

ありがとう。
私の回りのいろいろな人びと、物たちに。


posted by YH at 09:48| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月06日

詩「困った」「自分の予報」

連休が終わって、
町が静かになってきました。
五月の風が、爽やかに吹いています。

昨日、友人のギャラリーでベリーダンスをはじめてみました。
ベリーダンス(英語: Belly dance、アラビア語: رقص شرقي‎ ラクス・シャルキー)は、
古代エジプトで発祥であり、
中東およびその他のアラブ文化圏でイスラム教が普及する前に発展したダンス・スタイル。
オスマン帝国の頃踊られていた。
衣装も美しいし、身体の動きも美しいですね。
それぞれの国、時代、歴史の中に、ダンスはあったのですね。
その中には、どんなドラマがあったのでしょう。
いろいろな国の古い歴史を、紐解いてみたくなりました。


   困った はたちよしこ

道を訊ねた
ていねいに教えてもらったのに
また わからなくなった
振り返ると 教えてくれた人が
じっと こちらをみていた


     じぶんの予報    はたちよしこ

   夕暮れの街
   電光掲示板の文字が ながれていく

   ――あすの天気 晴れ

   空は
   なるほどと
   じぶんの予報をみている


                    詩集『海がピアノを弾いている』
posted by YH at 11:09| Comment(0) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする