2018年02月27日

詩誌「ヘロとトパ」

詩誌「ヘロとトパ」第2号を
お送りいただきました。
水木ユヤさんと山本純子さんお二人の詩誌です。
詩、エッセィです。
エッセイは、山本さんの「中江俊夫さんとまど・みちおさん」です。
中江俊夫さんの私の好きな作品「物音」も。
明日は、まど先生のご命日ですね。

山本純子さんは、詩集『あまのがわ』(花神社)で、H賞を受賞され、
少年詩集『ふふふ』(銀の鈴社)俳句とエッセー『山ガール』(創風社出版)など・・

お会いしたことはないのですが、詩集やお手紙をいただき、
いつかお会いできますようにと、願っております。
今回、詩誌は素敵な作品ばかりでした。
その中から、1編、山本さんのお作を上げさせていただきます。



  いいことがあったとき    山本純子

いいことがあったとき
帽子をつかんで
空へ 思いっきり
ほうりあげる人がいる

喜びが
空のあのへんまで
わき上がっているんだ
と はっきり
目に見えるように

もちろん 帽子は
すぐに落ちてくるから
その人は
帽子をかぶりなおして
また 何もなかったように
歩いていく

つばをつかむと
帽子を
空へ 思いっきり
ほうりあげやすい

だから
帽子屋さんは
ときどき
帽子を
空へ 思いっきり
ほうりあげては
つばの具合をみている

注文した帽子を
受けとりに行くと
 帽子が
 空に浮かんでしまう
 こともあります
と書いた
領収書をくれる





posted by YH at 08:56| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

詩集『やわらかな地球』

詩論研究会の仲間でもある、
友人の小沢千恵さんが、詩集2冊を出版されました。
児童文学を通し、30年を超えるお付き合いです。

詩集『やわらかな地球』絵 小沢千恵と、
ことばあそび『あのこ』絵 下田昌克 共に(銀の鈴社)

『やわらなか地球』の表紙、中の水墨画は、小沢千恵さんご自身の絵です。
彼女は、ずっと墨絵を習っておられ、賞なども受けておられます。
美しい風景が描かれています。
中国で生まれ、戦後引き揚げてきた、苦しみ、そして、希望がかがやいています。
最後のページに
「今は亡き愛しい人々に、水墨画の「慕情」の絵を捧げます。」とあります。
彼女は、息子さんを交通事故で亡くされました。
けれど、いつも一生懸命の前向きの方です。

そして、『あのこ』の方は、楽しいことば遊びです。

   やわらなか地球  小沢千恵

わたしは 此処でで生まれ
今 場所にいる
青い地球の 青い水の中に
水はキラキラと輝いて
わたしの中を通りすぎていく

この美しい地球の中で
空と雲 海にも
私の愛する人々がいて

耳を澄ますと
いつもサラサラと聞こえてくる」
たくさんの命のリズムと
未知への冒険を誘う
秘密の扉が
ゆっくりと開く音が聞こえる


  (「場所」は「ここ」と仮名付けがあります)


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posted by YH at 11:05| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

藤本美智子さんの詩集

藤本美智子さんの新詩集『ひだまり』(たんぽぽ出版)
他に『雨の日はさかなに』(編集ノア)『緑のふんすい』『心のふんすい』(銀の鈴社)があります。
高松市在住。お会いしたことはないのですが、
詩集を送っていただきました。

詩集から優しさが伝わってまいりました。
いつもそばでみていた野良犬が、保健所に連れて行かれたのを引き取り、
そのフウという犬のこと、なにげない日常のこと、
そこに幸せがあることを思わせてくれます。
 

 ゆったりー   藤本美智子

たとえ数か月でも
ひとりで生きてきた えらい犬だ
夫が言っていた

その犬は 横になり
ゆったりー
四本の足をのばし 静かにねている
安心しきって

ゆったりーが ずっと続きますように



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posted by YH at 12:21| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする