2012年11月28日

展覧会

昨日、知人の展覧会で上野に行き、そして、
東京藝術大学美術館の「尊厳の芸術展」を見に行きました。

いまから70年前、日米開戦の影響で、それまで普通の市民生活を送っていた日系アメリカ人が、
アメリカ政府に財産を没収され、12万人が強制収容で隔離されました。
砂漠の中に作られた収容所での生活は厳しく、風雨が吹き込む住宅で、3年以上続きました。
そのとき、砂漠などで拾った木切れ、地中の貝殻で、道具をも作り出し、工夫しながら作ったもの
が展示されていました。
椅子、テーブル、小さな箪笥、動物の彫り物、仏壇、ブローチ 日本人形・・・

未来に希望を持つこと難しい環境のなかでも、前を向いて生きておられた人々、
作られたものは、そのたましいと時間が込められていました。
名前でなく、番号で呼ばれていた日本人でしたが、中には、表札を作り収容所の自分の玄関に掛けておられた方もいました。

 戦後もその人たちは、「じぶんの子どもたちは、アメリカに馴染んで生活していくことが良い」と、
収容所の辛い話しは、子どもには決して話すことがなかったそうです。
それでも作品は物置の隅などにひっそり残り、いま、私たちに語りかけてくれたのですね。


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posted by YH at 13:56| Comment(2) | 詩(家族の風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

「The Art of Gaman」ですね。
NHKでその展覧会のお知らせを見て
「行きたいな」とずっと思っていました。

我慢=忍耐・辛抱なのですね。

望まない過酷な運命を受けても 
うつむかない精神の強さと
捨てない希望と誇りが感じられました。

それにしても
貝殻や木片で出来た愛らしいブローチ
廃材や空き缶で工夫された家具や生活道具
それらの中には 
おひとりおひとりの
どのような思いが込められているのでしょうか。

テレビの画面でほんの一瞬映し出されただけですが
逆境のときには いつも外に不満を抱き嘆いてしまう自分が
とても小さく恥ずかしく思えました。
でもそれと同時に
勇気を与えていただいた気もします。

あのときの映像を思い出しながら
はたちさんご自身の詩や
掲示板でお知らせしてくださる作品や作家の方々に
このように励ましていただけることにも感謝したのでした。

Posted by もあママ at 2012年12月01日 10:58
もあママさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
お寒くなりました。お風邪など引かれていませんか。

芸術展。私も先日、NHKで見たのですが、
以前も、なにかで知ったのを記憶に残していたのです。

会場には、多くの作品がありました。
収容所へのバスに乗る様子のスッケッチがあり、
その時間をも想像できるようで、
心に残っています。

暗さはなく、むしろ力強さ、前向きの明るさを感じました。
廃材で彫られたライオン、クマも生き生きしていました。

日本人の細やかさ、理性を持って生きてこられたことが、伝わってまいりました。

ご一緒に見たかったですね。
また きっと機会がありますように。

どうぞ お元気でね。



Posted by はたち at 2012年12月01日 17:48
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