2013年01月20日

小豆の時間

小豆の時間

ひさしぶりに小豆を煮る
  ことこと

火のそばで子どもと本をひらく
  ことこと・・・

  煮えたがどうだか
  食べてみよう
  鍋をあけて一つぶつまむ まだ かたい

また ふたりでページをめくる
  ことこと・・・

ふと 子どものとき 母が使っていた大きな鍋を思い出す
鍋には小豆が煮られている
火のそばには母がいて 母のそばにはわたしがいる
たしかこんな時間があった

それぞれの物には それぞれのもっている時間がある
その物を使うとき
その物の時間をもらっている

ことこと・・

小豆にもらった時間のなかにいる


『いますぐがいい』

きょう新聞でふと目にしました、オノ・ヨーコさんのことば
「出入りする小さなドアをつくりなさい/出入りするたびに、あなたは/かがんだり、縮んだりしなければならない。/これはあなたに/あなたがどのくらいのサイズなのか/出ること、入ることは何か、を/気づかせてくれる」
「いま、「自分らしいか」、どんなときも自分らしくいることが大事でした。」
こころに残りました。

先日、お餅があるので、そう、ひさしぶりに小豆を煮ました。
部屋中に小豆のかおり、これを「冬の匂い」といった人がいました。
確かにそうですね。
そして、
わたしを、わたしらしくしてくれる、そんな気がしました。
お豆さんの時間ですね。


posted by YH at 16:07| Comment(6) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はたちさん。
お久しぶりです。
体調の方はいかがですか?
関東地方の大雪の様子をテレビで見ながら
はたちさんのお身体を案じておりました。


そして 
  ことこと・・
お豆さんからいただく時間は本当にありがたいですね。
見落としたあたりまえの日常を
あらためて受け取るようです。

昨年は思いがけない方から
上等な大粒の栗をたくさんいただきました。
大切に大切に扱って渋皮煮をこしらえたのですが
最後の仕上げで失敗したのです。
あとひとつの忍耐が足らず
渋皮があちこち割れてかわいそうな姿になってしまいました。
教わったのは
3日かけて加熱と冷ましを繰り返す・・・だったのに
つい時短に走ったためでした。

だからというわけではありませんが
先日栗小豆を煮たのです。
例の立派な栗が少しだけ冷凍庫にしまってあったのを思い出し
「栗小豆にしよう!」ってふいに思い立ったのです。
今回は相当うまくいきました。
お砂糖を控えめにして
栗と小豆の本来の味をじっくり楽しみたかったのです。


こちらはまた今夜から雪になるようです。
どうぞ
はたちさんもお身体を大切になさってくださいね。
それでは最後に詩のプレゼントです。

 
    カミサマ

  こんなにさむい
  おてんきつくって
  かみさまって
  やなひとね。
    
  

阪田 寛夫 <詩集『サッちやん』より>


* otomeさん 「へび」の詩 読みました。
  私までうれしかったです。
  おめでとうございます!



Posted by もあママ at 2013年01月21日 16:56
もあママさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

渋皮煮、美味しいのですよね。
私は、作ったことはないのです。
もあママさんは、きっと、お上手だと思います。

栗小豆も美味しそうですね。
お砂糖控え目は、そのものの味を味わえて
素朴なのですね。

阪田寛夫さんの詩は、
ほんとにかわいいですね。
クリスチャンでいらしたので、
詩から、温かいものを感じます。

以前、詩の研究会に来てくださったときも、
温かいお人柄に触れさせていただきました。

亡くなられた編集者伊藤英治さんが編集された
『阪田寛夫全詩集』は、感動させてくれます。
詩人と編集者のたましいが込められているのを感じます。

otomeさんの詩、読んでくださったのですね。よろこばれると思います。

私は、元気になってまいりました。
ご心配いただいてありがとうございます。

もあママさんも、お元気ですか。
どうぞ お疲れでませんように。

いつか きっと。
Posted by はたち at 2013年01月21日 21:31
はたちさん、もあママさんこんばんは。

もあママさん、へびの詩読んでいただきありがとうございます。とても嬉しかったです。

へびは、はたちさんの4行詩「真冬の夜の出来事」がすてきです。私の今年書いたヘビの詩もこのはたちさんのへびの土の中のイメージが心の中にあって、生まれたように思います。
書き上げたあとで、何度も読んでいたら、はたちさんの詩を思い出し、思わずまねになってしまっていないかしらと読み返したくらいです。

もあママさんも、もしかしたら「小さな詩集 6号」で、ご存じかもしれませんね。

Posted by otome at 2013年01月23日 00:07
otomeさん
コメントありがとうございます。

「詩とファンタジー賞」残念でしたね。
私はotomeさんの詩「まっしろな森」が、とてもよかったので、
たのしみにしていたのです。
でも、じぶんの思いの詩が書けたこと
それだけで書き手には、うれしいですね。

otomeさんの「へび」は、また、雰囲気が別で、
たのしくて、元気がでます。
元気が出ることは、素敵です。

昨日、防パトの後で、
子どもたちと公園で遊ぶ約束をしたのです。
待っている間、
自分が子どもだった時のことを思い出しました。
来なくても、ずっと待っていたのですよね。

お寒いですね。
お風邪引かれませんように。
ありがとうございました。
Posted by はたち at 2013年01月23日 10:07
はたちさん、ありがとうございます。

今日、中学の授業で視覚障がいをおもちの方と盲導犬やボランティアの方が来てくださいました。子どもたちもアイマスクをしてじゃんけんしてみたり、点字を読んでみたり、気持ちを共有していました。

後で中学生に「まっしろな森」の詩を紹介しようと思います。

はたちさんがこどもたちと公園で「遊ぶ約束」されて公園で待っていらっしゃること、思いうかべています。こどもたちと約束できるなんて素敵ですね。大人同士のように携帯で連絡取り合いながら、でなく、来てくれるのをいろんな気持ちになりながら待っていたあの頃。

冬のしずかな公園と遊具とはたちさんの姿を想っています。
Posted by otome at 2013年01月23日 19:45
otomeさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

中学の授業であるのですね。
ぜひ、「まっしろな森」を読んであげてください。
3連が特にすてきですね。

「活字やさし絵が
去っていったあとの
しんとした森に
粉雪が
ただ かすかな音で」

いま、子どもたちと帰り道に
楽しいことを、みつけています。
以前、杭があったところに水が溜まっていて、
お鍋みたいなのです。
――おなべを かきまぜよう!
私がいうと、棒をおしゃもじに、くるくる・・
――こんどは、お豆のどんぐりもってくるね。
といったら、よろこんでいました。

一番よろこんであそんでいるのは、
私かもしれませんね。
帰り道ですから、親や先生から、私に苦情がくるかもしれませんね。

「新緑のじゃんけん」に「へび」の詩を
載せてくださって、ありがとうございます。

どうぞ お元気でね。
Posted by はたち at 2013年01月23日 21:19
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