2015年06月13日

白根厚子さんの新詩集

白根厚子詩集『壁に花を描く村』(詩人会議出版) 表紙絵・岡野和

『胸のどどめき』 『十センチの平和』 『わたしの記憶』の詩集を出されている
白根さんが、新しく詩集を出版されました。
彼女とは、もう三十年余りの長いお付き合いです。
その日々も、きっとおたがいに、あっという間に過ぎたような気がします。
心優しい白根さん、いろいろな詩誌でご一緒し、
今も、詩誌「小さな詩集」でご一緒しています。

この一冊には、ずっと、平和への活動をされてきた白根さんの思いが込められています。
平和への活動、地域の活動、その中で詩を書かれている熱い一冊です。
そして、表紙も美しく深い思いの込められた絵です。

詩集の、前四編は、亡くなられたお母さまのことを書かれています。
きっと、お母さまのことを、詩集に入れたかったのでしょう。
きれいなお母さまでした。

桜   白根厚子

母がなくなってから
桜を見ていると母の顔が浮かんでくる

子どもの頃汽車に乗って花見に行った
弘前に着いたとき
母は笑いながら
私の顔をふいてくれた
煤煙で真っ黒になっていたのだ
お城のまわりの桜は満開だった
ふだんは出かけることのない母
いつになくうれしそうだった

母は後年東京へ出て来てから
桜の花が咲くと必ずっていうほど出かけていった
一人で出かけていくことも
認知症気味の父と連れだっていくこともあった
やはり大変だったようだ

八十七歳になっていた母
――桜が咲いているんだってね
と、わたしに誘いかけるようにいう
春の穏やかな日だった
わたしと母は、それほどしゃべることもなく
とつとつと歩いた
 あ・・・・・咲いている
通り沿いの空き家の桜が満開だった
母はしばらく桜を見ていたが
遠くを見るようだった


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これからも、身体に気をつけ、書き続けてくださいね。



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2015年06月07日

キリン

キリン      はたちよしこ

動物園の清掃係をしていた人が
病気になり 
もう治らないと知った日
家族に 働いていた動物園に
連れて行ってくれるよう頼んだ

その人は
車椅子を押してもらいながら
じぶんが清掃をしてきた檻の
動物たちを ゆっくりみてまわった

そして 
キリンのそばにきたときだった

キリンは 
車椅子の彼のところに首をのばし
なんども 顔をくっつけた

人に近づくことがないといわれるキリン
けれど 
これが ずっと世話をしてくれた人と
最後の別れと知ったのだろうか
くりかえし くりかえし
顔を寄せた

その人は
動物園を訪ねてから
三日後に亡くなった




「ノート」より

お知らせです。
第三回 がっぴょうけん
7月25日(土)午後1時から5時(終了後、交流会)
会場、国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟
A 詩・掌編   いずみたかひろ、海沼松世 次郎丸忍
他、BからFまで、絵本、長編ものなどあります。

これは、協会員しか作品を出せないのが残念ですが、
作品提出ー3000円 協会員でないときは参加のみで、1500円です。
作品は各家に送られます。

詩の場合、参加者は少なく、私も参加することになりました。
ご参加いただければと思います。

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2015年05月27日

カワラナデシコ

5月の美しい季節ですね。
道を歩くと、つい雑草の花に目がいきます。

ドクダミは、白いところが苞ですね。
花にも、それぞれに、思いがあるのですね。

ツツジの中から、花を咲かせているハルジオンは、
こんなに伸びられるのかと思うほど
ツツジを越え、花を咲かせているのですね。

花を咲かせることは、その植物にとって完成でしょうか?
それとも、次の年への、後が大事なのでしょうか?
完成ということ、花にはあるのでしょうか。

子どものころは、ままごとに花びらを使いました。
無心に花をちぎって、遊びました。
子どもの時、母に買ってもらったままごとのようなものを
今も本箱に飾っています。可愛いのです。
次回は、その写真を載せたいと思います。


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   もあママさんにいただいたカワラナデシコが咲きました。
   大好きな花です。横の葉はハーブでしょうか?



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2015年05月12日

杉本深由起さんが詩集出版

  言刃   杉本深由起

言葉は 言刃にもなると
わかりながら使うとき
もっとも するどい刃物になる

あるのにな
こころの傷口に
そっとあててあげる
ガーゼのような 言葉だって



『ひかり あつめて』(小学館)


杉本深由起さんが、詩集を出版されました。
表紙は、岩崎ちひろさんの絵。
高橋みなみさんの帯です。
「ことばの力で、いじめを超える!詩集」。

転校してきた少女の悲しみ、がんばろうとする思いが、
日々、順を追って書かれていきます。


    持ってもらうことも
    替わってあげることも
    できない荷物
    それぞれの心に
    ひっそり 抱かえながら   (夕焼けの空の下で)終連より

けれど、そんな思いが、いつか前向きになっていきます。
ぜひ、読んであげてください。



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2015年04月28日

カーネーション

カーネーション    はたちよしこ

ミルクを飲む
あかんぼうの口を
お母さんは
うすい紙で拭いている

うすい紙は
お母さんの手の中で
小さくなって

カーネーションの花になった



「レモンの車輪」(銀の鈴社)より

この詩集を出版したのは、1988年です。
詩集絵のまど・みちお氏、
あとがきを書いてくださった吉野弘氏は、亡くなられました。

思い出しますと、詩集の出版記念会には、
まど氏、吉野氏、山本和夫氏、重清良吉氏をはじめ、
80人ほどの人が来てくださいました。
ずっと、今も心やさしい友人たちです。

すでに、出版からは、27年が、過ぎました。
けれど、銀の鈴社は、まだ出版してくださっています。
そして、多くの方の詩集を、大切にされています。

100年後、世界はどのようになっているのでしょう。
月日の流れの中で、今を、まっすぐに生きていきたいですね。


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もあママさんにいただいた鈴蘭

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             来年は株がふえますように       

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これは、もう何年も咲いてくれます。雑草ですね。

                    
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2015年04月20日

乙女椿

家のすぐそばに、乙女椿の大きな樹があります。
背も高く、全体がこんもりと葉と花でおおわれています。

よその方の広い土地なので、いつもは見て通るのですが、
一番下の一輪が、地面に触れそうに、
咲いたばかりなのか、きれいで、
思わずいただいてしまいました。
せめて、多くの方に見ていただきたいと思いました。



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2015年04月16日

2014年度出版の三越左千夫賞

今年度の三越左千夫賞が決まりました。

今年は25冊が対象でした。
先日、選考委員会がありました。
(選考は、内田麟太郎、尾上尚子、海沼松世、小林雅子、はたち)

賞は、西沢杏子さんの『虫の恋文』(花神社)に決定しました。
虫の好きな西沢さん、おめでとうございます。
楽しく、心に残る詩集でした。

心に残る作品は、多くありました。
賞とは別に、それらの作品が、多くの人の心に、
ひとり歩きしてくれることと思います。

私自身も、そんな詩を書いていきたいと思っております。

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      もあママさんにいただいたミヤコワスレ
      蕾をいくつももっています。
      小さなベランダで、咲いてくれました。

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2015年04月14日

加藤丈夫さん

詩論研究会の仲間の加藤丈夫さんが、
3月26日に亡くなられました。
加藤さんは1931年に埼玉県寄居町に生まれ、
還暦を過ぎてから詩作を始められたそうです。

詩集『ただ今受信中』(銀の鈴社)
   『山の神の祀り』(てらいんく)
   『仙人』(四季の森社)
ふるさとの詩コンクールで第6回太田玉茗賞。

加藤さんは、幼稚園をされていて、園長先生でした。
お人柄も、やさしく、いつも、にこにこされていました。
お忙しい中、詩論研究会に、毎回出席くださり、
秋には、庭でとれた柿をどっさり持って来てくださったり
楽しい研究会でした。

お元気なご様子しか思い浮かばず、
驚きと、加藤さんがおられないことが、
寂しくてなりません。

次回、研究会5月17日には、
加藤さんを偲びたいと思います。
心よりご冥福をお祈りいたしております。


かやつりぐさ  加藤丈夫

ひろい のはらの まんなかで
よにんで ままごとの おとまりほいく

かやつりぐさを つりましょう

しほうへ すうっと ひいていく

ひろがる ひろがる しかくい かや
みどりの かやの できあがり

すそを もちあげ もぐりこめば
よにんだけの ひろい せかい

くさの かおりに つつまれて
ねむって しまうの もったいない 



   
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2015年04月02日

家の近くの桜の道を散歩。
満開でした。何百本もあったでしょう。
明日は雨。
   花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。
けれど、こんなに咲いたこと、花自身きっともうれしいですね。



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すぐ先が浦和西高

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 たんぽぽと桜の花びらとオオイヌノフグリが並んでいました。 

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濃い色の桜、なんというのでしょうか。


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2015年03月21日

白もくれん

白もくれん   はたちよしこ

――わたしは
  どこへ 行けばいいのでしょう

車椅子のおばあさんに
声をかけられた

白もくれんの見える
病院の廊下

ふいのことに とまどっていると
おばあさんは またたずねる

――わたしは
  どこに行けばいいのでしょう

すがるような
不安な目をして

「ずっと こうなの」
だれかが 耳うちする

物静かで
芯の強そうな おばあさん
じぶんの居場所を
どこで 見失ったのだろう

「おあばあさん
 もくれんが 咲いていますね」
声をかけると

おばあさんの目は
もくれんの方を見て
かがやいた




『また すぐに会えるから』(大日本図書)

家のそばに、もくれんの花が咲いていました。
春なのですね。
「もくれんは 白い器」という詩を書いたことがありました。
いっぱいの器、どんな楽しいことがあるのでしょう。

ようやく体調も良くなり、
昨日は、一ヵ月ぶりに、プールに行きました。
「心配していたのよ」と声をかけていただき、
久しぶりに、魚になりました。

 
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     先日、那須のホテルのそばの美しい教会、学生時代を思い出しました。


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2015年03月03日

花の中

花の中      はたちよしこ


襟を立て耳尖りゆく冬野原

さびさびとたましひ急ぐ冬木立

月光をかきまぜてをり冬の海

山が雲食べしあとには冬青空

時といふ重き扉に春告草

春愁や風に揉まれて吹かれゆく

春の星答への形に光りをり

月の破片こぼれてゆきぬ花の中

春風とどこまでも行くつもりだった

春風や空掴みゆくはたちかな



「藍生」3月号「巻頭競詠」

きょうは、ひなまつり。
子どものころ、母が、お寿司を作ってくれたのを思い出します。
女の子のお祭りですね。
日本の長い伝統、いつまでも続きますように。

体調を崩していましたが、きょうは、いつもより具合がいいので、
溜まっていた手紙を書いたりです。
友人の家にお呼ばれでしたが、行けなくてごめんなさい。

明日から、カナダの息子家族が一時帰国。
なんとか、元気を出して、あれもこれもと思いつつ です。
飛行機が無事に成田に着くことを願いつつ。

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 白梅にめじろが来ていました。分からないですね。




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2015年02月22日

俳句「冬の月」

冬の月       はたちよしこ

 
心といふ形なきもの触るる秋

秋深む声の輪郭澄んでゆく

魂に骨組みのあり冬木立

風にさへ色ある時間冬夕焼

帽子屋の顔なき帽子冬の街

風景の隅につっこむ冬の鳥

星の軋みかすかに重なり凍の中

水にさへ骨あるといふ冬の月

風景のやはらかな顔山眠る

愛の窪みかすかに光る雪だるま



俳句「藍生」2月号(巻頭競泳です)


先々週、突然めまいを起こしました。
疲れたとき、めまいを起こさないよう、
薬を早めに飲んでるんですが、今回も、急でした。

めまいになると、
1ヶ月位は元気が出ないという、なさけない状態です。
こんなのは何年かぶりで、忙しくあれもこれもと思うと突然です。

 きょうは、さいたまシテイマラソンです。東京マラソンと同じ日になりましたね。
家のすぐそばを走るので、少し応援に出ました。
みなさんがんばって走っておられ、元気をもらいました。

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             バレンタインデーに6年生の女の子から



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2015年02月10日

昨日のこと



150209 007.jpg 近くのフランスレストランの外、ケーキも売っています。


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                   ベランダの落椿。すぐ近くから拾ってきました。

ケーキは、昨日私が作ったもの、レストランの写真のそばにありますと?? 
それは無理ですね。簡単に作ったものです。
  

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2015年02月08日

朝礼台

写真は、小学校の朝礼台です。

防パトで学校まで迎えにいくと
だれもいない運動場に朝礼台が、ひっそりとあります。

朝礼台は、校長先生のお話のとき、
校長先生を乗せているし、
運動会のときは生徒たちが、大活躍

けれど、今日は、
ひっそりと、一本の旗を乗せています。

旗があるのは、
きょうは、運動場を使えないしるしです。
雪が降って運動場が濡れているからです。

だれもいない運動場に
朝礼台は、
子どもたちを待つ、こどものロバか馬のようです。

この朝礼台をみるたび、心優しくさせられます。

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2015年02月04日

節分

寒い日が続いています。
お風邪など引かれている方は多いのでないでしょうか。
お大事になさってください。

昨日は、節分でしたね。
多くの巻き寿司が売られていましたね。

昔は、節分には、お寿司を食べなかったような気がします。
関西だったからでしょうか。

それでも、ふと母のことを思い出し、巻き寿司を作りました。
かんぴょう、高野豆腐 しいたけ、春菊(三つ葉の代用)、玉子焼きを入れます。
かんぴょうを煮るのに時間がかかりました。きれいな大きなかんぴょうでした。
昔風の巻き寿司ですね。

防パトに行って、帰ってから、巻きました。
6本作ったのですが、今朝も食べました!
丸ごと食べるそうですが、私は切って食べました。
母のお寿司の味を思い出しました。

今日は立春ですね。きょうから春ですね!



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2015年01月28日

風の掲示板26


浜野木碧『海原散歩』(銀の鈴社)絵 浜野木碧
第7回MOE童話賞、厚生労働大臣賞など受賞。絵本、対面朗読、傾聴ボランテアと活動をされている。生まれた三保の水辺の潮騒は子守唄だったと書かれている。詩集の絵も描かれている多才な方。多くの魚の詩から楽しい詩を一編。
 ひらめとかれい  浜野木碧
左きき ひらめと
右きき かれいが

寄り目
横目ですれちがい

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麻田あきつ『おおきな魚*トジル』(アンブロシアの会)装画 村上由起

詩誌「アンブロシア」同人。あとがきにここに収めた作品は10代の終わりごろから少しずつ書きためてきたものと、いま20代の方。「これからわたしは、わたし自身を呼んでみたい。」と、書かれている。今後も楽しみな方です。
おおきな魚  麻田あきつ
(略)
波紋の底に 沈んでいく火を
つつんでいた手が
わたしのまぶたにふれた
舟のように遠ざかってゆく
背びれがみえた
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小田切敬子『コールサック詩文庫』(コールサック社)
詩選集152編、11詩集がまとめられた詩文庫。略歴を拝読しますと、大学の時、樺美智子さんの追悼詩集に詩を寄せられ、中学校の教員からすぐに養護学校の教員に、結婚、重度障害生徒担当。作品からは、社会への思い、心優しい母親でもある作品が心に残る。

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久保恵子『めぐみちゃん』(四季の森社)絵 たかせ ちなつ
三重県生まれ。教師をされている。「めぐみちゃん」という表題の詩は長く引用できなかったが、心に残った。また、作品「対岸の街」はご自身の思いが込められ、素朴でこれからをみつめるものに共感を覚えた。
 土だんご  久保恵子
夜のひえびえと コンクリートの上
(略)
玄関わきの のきしたに
子どもが 夕方 ならべた
土だんご

オリオンが そっと 見つめている
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小林比呂古『きりりと一直線』(銀の鈴社)画 出口雄大
5冊目の詩集。多くの詩が作曲されている。この詩集は、ご主人を亡くされたあと、前を向こうとする強さを感じた。「風が好き」では「うつりかわる 季節のすきまの/風が好き」といろいろなものを達観したような風が吹いている。心に残る。
 ひこうき雲  小林比呂古
通り過ぎたみちが
あんなにも
はっきりと 見えたなら
いさぎよく 生きられるだろうか
まっさおな 空に
きりりと 一直線
(略)

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島崎文緒『秋のマジック』(鶴書院)絵 島崎樹夫
以前、同じ詩誌「おりおん」に。彼女は俳句もされている。会うとなつかしい。亡くなられたご主人さまは、島崎藤村の近い血筋。島崎さんは謙虚で心優しい、詩集を読むとそれが伝わってくる。絵は画家だったご主人島崎樹夫氏。
秋のマジック  島崎文緒
  (略)
この秋の一日は
夢かうつつか
それとも
老練のマジシャンが紡ぎ出した
まやかしの世界か
ともあれ
トパーズ色の輝きに満ちた
午後のひとときに
ゆったり 身をゆだねてさえれば
人生は 涙ぐみたくなるほど
楽しく うつくしい

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2015年01月21日

ふうせん

ふうせん   はたちよしこ

おとこの子は
手にもっていたふうせんのひとつを
飛ばしてしまった

ぽかんとしているあいだに
もうひとつのふうせんも
飛ばしてしまった

ーーいっしょに 飛びたかったのね
そばで 母親がいっている

おとこの子と母親は
いつまでも
空をみあげていた




『いますぐがいい』(長崎出版)
ブログの更新をしないまま、日が過ぎてしまいました。
風邪でもと、メールをいただき、ありがとうございました。

30代の頃、台湾に2年間。そのとき大学生の女の子と
友人になったことは先日、ブログにも書きましたが、
彼女から手紙をもらいました。彼女は7月に教師を定年に、子どもさんも成長され、
東京に会いに来てくれることになりました。
35年ぶりです。一度若いころ、お母さまと会いに来てくれたことがありました。

1年余りのお付き合いで、日本人の私をなつかしく思ってくださっていたこと、
うれしく思いました。
中国語をもう一度勉強したいと思っています。

きょうは、防パト。途中で牡丹雪が降ってきました。
なんだか、子どもたちと楽しくなりました。
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2015年01月05日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

新年を、新しいお気持でお迎えのことと思います。
明るいひかりの中で、新たな年が始まりますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は、どんな年であってほしいのか、ふと、考えてみましたが、
やはり、世界の子どもたちが平和で暮らせることを思いました。

先日、TVで、子どもの人身売買が行われていることを改めて知りました。
こんなことが、許されているのでしょうか。
どうすればこれがなくなるのでしょう。
子どもたちが、なにげない普通の生活ができることを、心より祈っています。

今年が、皆様にいいお年でありますように。

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     もあママさんにいただいた可愛い動物のカレンダー

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2014年12月31日

2014年、ありがとうございました。

2014年も過ぎようとしています。
宇宙の時間からすれば、地球の時間はほんの短いものですが、
人が生きていくには、短くも長くも感じられますね。

今年も、社会では、多くの出来事がありました。
12ヶ月、365日、子どもの時は長く感じられましたが、
時間の速度は、年齢と共に早く感じられるのは本当ですね。
一日一日を大切に過ごしたいと思います。

30代の頃、夫の転勤で、家族で2年間台北に行っておりました。
そのとき、英語と中国語を勉強しておりました。
英語に通っていた台北の補修班で、師範大学や台湾大学生の女の子と
親しくなりました。

その方のお一人が、2月に日本に遊びに来られるとのこと、
ぜひ会いたいと、日本語のできる生徒さんに(彼女は教師に)
手紙をたくしてしてくれました。
なつかしく、ぜひと、お便りをしました。
津波があったとき、電話をくださったもう一人の友人、
長い年月が、あっという間に過ぎたような気がします。

今年も、残り少なくなりました。
今年、ブログでは,訪問者数、およそ1万4000件ほどいただき、
本当にありがとうございました。

明日は元旦、おせち料理ですね。
毎年、母が作っていた黒豆、田作り、なますなど作りました。
なますは、干し柿を入れるのですよ。

来年が、皆様にとって、良いお年になりますように、
心より、お祈りいたしております。
一年間、本当にありがとうございました。うれしかったです。

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2014年12月28日

いがらしれいこさん

12月16日、児童文学者協会会員で、詩の仲間だった
いがらしれいこさんが亡くなられました。91歳でした。
一昨日、お嬢さんから連絡がありました。
いがらしさんは
『小さなてのひら』(銀の鈴社)
『小さなしあわせ』(らくだ出版)
『小さないい日』(らくだ出版)を出されています。
そして、短歌集も出されています。

小学校の先生をされていて、子どもたちをこよなく愛しておられました。
定年後は、お孫さんのお世話をされて、子どもたちを、ずっとみつめてこられました。
スキ―がうまく、若々しく、くったくなく、ご自分を失わない方でした。
よく、詩の仲間で一緒に、旅行もしました。
ご主人と、俳句の会にもご一緒のときもありました。
長いお付き合い、楽しく、いろいろ触発されてきました。
最後、11月の詩論研究会発行の音読集に、参加してくれました。
いがらしさん、いろいろ、ありがとう! 楽しかったね。


わたしの北風     いがらしれいこ

北風の中を わたしはすすむ
きょうの北風は 弱気か
瞬間 顔面をぴしゃっと冷気の平手打ち

びゅん びゅう
金属音を吹きつける
脳みそが きゅっとしばられる

からだが ごわごわだ
遠くからやってきた北風は
きたえぬかれた力を みせつけるか

わたしはすすむ
北風の中を
一瞬あたたかい風が
顔面をなでる


音読集「あさの まほう」より



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