2016年04月18日

奈良、神戸へ

14日から16日まで、奈良、神戸に行って来ました。

14日は、奈良でお墓参りと学生時代の友人に会い
15日は 神戸で、「小さな詩集」の仲間に。
16日は、児童文学の友人に。

友人たちとの楽しい時間でした。
調べて選んでもらったお店は、美味しく、また、
友人の一人が、ハーブ園に連れて行ってくれました。
花が咲き、ハーブが香り、眼下に神戸港、楽しいひとときでした。
神戸の美しい街、なつかしさがこみ上げてきました。
友人と会う前には、昔、母と行った喫茶店に入りました。

友人は、神戸の仲間と「おはなしの森」3を出版。
神戸文学館で展示。がんばっていました。関西学院発祥の場所です。

実は、17日まで、神戸にいるつもりで、学生時代の寮もとっていましたが、
キャンセルをして帰ってきました。

というのも、熊本に大きな地震。
友人のところはと、気になり帰宅。
すぐにメールをしましたが、
いまは、車の中で過ごしているとのこと・・・
一応はほっとしましたが、これから大変ですね。

熊本の方々、どうぞ お疲れがでませんように。



H28.4.17神戸 036.jpg
関西学院発祥の建物のガラス

H28.4.17神戸 040.jpg
ハーブ園、ベッドのそばにハーブ


H28.4.17神戸 042.jpg
ハーブの部屋

posted by YH at 12:18| Comment(4) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

昔のおもちゃ

子どもの頃の、おもちゃです。
木で作られています。
こんなオモチャを作っておられた方がいらしたのですね。
これを作られた方は、もうおられない・・・。
どんな思いで、作っておられたのでしょう。

私が子どもの頃は、家具は日本風のものでした。
もちろんTVはなく、ラジオを聞いていました。
お風呂は五衛門風呂でしたし、ご飯も大きなお釜で炊いていました。

けれど、子どもは未来を見つめていたのですね。
私も、新しい世界をみていたのかもしれません。
日本は、刻々と進歩し、生活が変化していきました。
それが、素敵だと思っていました。

けれど、土門拳の「「筑豊の子どもたち」という写真集を見ると
感動します。
子どもたちが、少なくとも今より、生き生きしているのです。
新しさは素敵なことです。けれど、
人間がもともと持っているなにかを、失わないようにしたいですね。

今、多くの子どもの貧困がいわれています。
いま、おとなができることは何なのでしょうか。



150531 021.jpg
もともとの色はもう少し明かるいです。

150531 020.jpg
     全体からみると、大きさが・・
posted by YH at 10:21| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

子どものときの絵

子どもの頃の絵です。
なつかしくて、ずっと置いていたのですね。
絵をみていると、遠い日がすぐそばにあるようです。


150417昔の 009.jpg
小学1年生かな。母の布を使って。

        150417昔の 002.jpg 
        やはり一年生。

                       150417昔の 005.jpg
                     これは金賞をもらっている。
                     2年生です。雨の日の母のお迎えがうれしかったのですね。
                     
         
posted by YH at 11:28| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月30日

雪消し

雪消し    はたちよしこ

三月の
能登でのこと
雪に埋もれた畑に
年配の人が 灰をまいていた

真っ白だった畑は
みるみる灰色になっていく
――なにをしているのですか
と、思わずたずねると
「雪消し」だという
そして
四月には かすみそうの種をまく
という返事だった

いままでの
花屋の
美しい消えそうな
かすみそうしか知らなかった

雪と
灰のなかから
花を咲かせていく
ほんとうの かすみそうを知った



『いますぐがいい』(長崎出版)

この詩集は、ある人の紹介で、
7年前、経費は長崎出版社でもっていただき、出版することが出来ました。
社長さんは、私になにも注文も付けず、
多分、2000部は出版してくださったと思います。

ところが先日、昨年、出版社が倒産になったことを聞きました。
詩集を作るとき、一度だけ出版社に伺ったのですが、活気のあるところでした。

「うちの子どもが、この詩が、いいなって言っていましたよ」と、
励ますようにいってくださっていました。

ご親切にしてくださった長崎出版の新たなご出発を
今、心よりお祈りしております。
絵を使わせていただいたまど・みちお先生も
きっと、願ってくださっていますね。




posted by YH at 10:01| Comment(4) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月10日

「ふ」という字

「ふ」という字     はたちよしこ

ちいさな子が
「ふ」という字をみていった

――ばらばらに こわれているね



『いますぐがいい』

昨日、「アナと雪の女王」を見ました。
きれいな映画でした。

ふと、小さいときの感激を思い出しました。
映画も見ましたが、本の感激はいまも憶えています。
「秘密の花園」「小公子」「愛の妖精」「アルプスの少女」等
当時の講談社の本を、いまも大切にもっています。
箱のカバーなのです。

そして、絵が素敵なのですね。
大好きだった「秘密の花園」は遠山陽子、 「アルプスの少女」は蕗谷虹児です。
子どものときの感動は、一生残っています。
子どものときに、人生の大半を生きるのでしょうか。
そんな気がするときがあります。

           140610book 004.jpg    
posted by YH at 17:30| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

きょうは、小学校の防犯パトロールでした。
昨日、降った雪が残っていて、子どもたちをよろこばせていました。

いたずらな子どもが、氷のかけらをみつけて
わたしのリュックに入れては、うれしそうに逃げて行きます。

一人の子が「まど・みちおの詩を習ったよ」
と、いいました。
まど先生、こんな子がいることうれしいですね。

子どもたちは、どんどん成長していきます。
家の方は、じぶんの子どもは、毎日みているので、
気が付かないかもしれませんね。
けれど、どの子もみんな成長しています。

でも、いつまでも、氷と遊んだり、
子どもの気持ちをもったまま育ってほしいです。

作日の雪は、大きな牡丹雪でした。
上から、無数に落ちてくる雪、
じぶんも舞い落ちるようでした。
いつまでもみていたくなりました。
雪国の方には、申し訳けないのですね。


140204 011.jpg
posted by YH at 17:11| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

幼稚園

  幼稚園          はたちよしこ

門のまえを通ると
しーんとしずまりかえっている
いつもは 歌やはしゃぐ声がするのに
子どものすがたもみえない

そのとき
――いただきます
元気な声がひびいてきた

みんなで 
食事のまえに
手をあわせていたのだ




「ノート」より

<182回 少年詩・童謡・詩論研究会>

・1月19日(日)午後1時半より、
*協会事務局にて
<詩集を読む>
『高橋忠治全詩集』(小峰書店)
当日、高橋忠治氏をお招きして、お話をうかがいます。
*主催は、協会研究部。問い合わせは協会事務局(рO3・3268・0691)


きょうは、神楽坂の協会に行き、19日のために鍵を借りてきました。
どなたでも、参加できます。
高橋忠治氏のお話を聴けますので、お出かけください。

きょうは、美しい満月ですね。

   
  140116 012.jpg 
     
posted by YH at 18:09| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月25日

夕方の駅


 夕方の駅      はたちよしこ

エスカレーターの上りに乗っていると
そばの下りのエスカレーターの人たちの
だれもが ほほえみながら下りてくる

おやと思いながら
プラットホームに着くと
前にいた母親に抱かれたあかんぼうが
にこにこと両手をふっている
下りに乗っていた人たちは このあかんぼうにであっていた

やがて 
電車に乗って行った母子
あかんぼうの笑顔に出会った人たち
夕方の街にも灯りが点りはじめた




「ノート」より

学生時代はミッションスクールでしたので、
クリスマス礼拝がありました。
当時の私は、なにを祈っていたのか思い出せないのですが、
いまは、迷わず「戦争のない世界、子どもたちのしあわせを」と祈りたいです。
どうぞ そうでありますように。



131225ka 016.jpg
posted by YH at 18:07| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月21日

五・七・五であそぼ!

しっぽ から ピアノ      はたちよしこ


 しっぽ

枯野ゆくわれに短きしっぽあり

椅子たおし風のしっぽや冬の空

電車にもしっぽあるらし枯野原

 ふゆ

理科室にフラスコ光る冬休み

部屋のドア難破船のごと冬休み

平均台端は冬野につづきをり

 ゆき

初雪のかたちあるものに触れにけり

降る雪の直方体のなかにいる

悲しみは汚れていないぼたん雪

 ピアノ

シマウマはピアノ鍵盤冬日さし

冬空は一枚の楽譜ピアノ弾く

海というピアノ鳴りだす初冬かな



「日本児童文学11−12月号」より

この秋、現代詩のいろいろな詩誌でも、
詩だけでなく、短歌、俳句が取り上げられ掲載されています。
偶然、「日本児童文学」でも、俳句、短歌を掲載。
私は、子どもたちに、5・7・5であそんでもらいたく、俳句を。
きっと、子どもの日常には、たのしい句が生まれるのではと期待しています。

昨日水曜日は、小学校の防犯パトロールでした。
いつも、子どもたちとあそびながら帰ります。
(あそびすぎて、いつか、先生や他のパトロールの方に叱られるかも・・と心配しています。)

女の子たちは、手をしっかりつないで離さない、腕にもぶらさがってきます。
「おばさん もっと、手がないの?」と??
男の子は、私が、せっかくひろったきれいな落葉を散らせて、逃げて行きます。
そして、追いかけられるとおもって、かくれています。

子どもたちのしぐさは、昔と変わらないのですね。
いつか、こんな日々を越えて、素敵に成長していくのですね。


posted by YH at 10:01| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

わくわくタイム

昨日は、地域の小学校3年生の生徒さんたちが、
家を訪ねてくれました。
「わくわくタイム・(総合的な学習の時間)」
(地域のいろいろな人を紹介しよう・計画訪問)でした。

消防署、時計修理、畳屋さん ケーキ屋さん、医者・・・などなどを班に分けて訪問。
私のところには、「詩について」です。
6人の子どもたちから詩について、質問を受けました。
たとえば、
*詩の中で好きなことばはなにですか?
*詩を書くのをやめたくなったことはありますか?
*書いていて、うれしことはなにですか?
*詩を書けたときは、どんな気持ちですか?

ひとことでは、なかなかむずかしい、「うーん・・・・・」???

詩を書けたときの気持ちは?・・・
「はい、うれしいけれど、また、次へ・・・いつもスタートラインに立っている気持ち?」
と、いいましたら、しっかりノートされました。

父兄が、お一人付き添って来られましたが、
時間がなく、子どもたちもいそがしいのですね。
また 遊びに来たいといって、約束をして帰りました。
後で、先生からお電話。
「なにか失礼はありませんでしたでしょうか?」
「とても 礼儀正しい生徒さんたちでした。ありがとうございました。」
と、たのしいひとときでした。


posted by YH at 18:09| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月22日

運動会

21日(土)は、防犯パトロールをしている小学校の運動会でした。
朝の開会式から、閉会式までみてしました。
子どもたちのいっしょうけんめいの演技に、感動しました。

リレー、玉送り、などなど
けれど、中でも、プログラム最後の 6年生全体の
「いくつもの日々を越えて〜夢へ、そして未来へ」は、
目頭が熱くなりました。
これは、組体操です。
身長の大きな子が土台になり、順に上へ組み立てていきます。
下の子は、地面に両手足をつけ、支えなければ崩れます。

てっぺんに立つ子も責任があります。
上で両手を広げ、笛の鳴る瞬間に立たなければなりません。
だれもが、泥だらけの体操服。泥を払う子はだれもいません。

本番まで、みんなで、いっしょけんめいの練習があったこと、
一生、忘れないでいてほしい。
拍手を送っても送っても送りたりない気がしました。

防犯パトロールをしていて、
この6年生の子どもたちは、よくわが家に遊びにきました。
これから、子どもたちに明るい未来が広がっていくことを
こころより祈っています。
この小学校の校歌は、少年詩も書いておられる宮澤章二氏です。


          130922no 022.jpg
          台風一過、家からみた空


        130922no 009.jpg
        画家 橋本清一氏の絵(先日の展覧会で)
        ささやかな「小さな詩集」4号にも画くださった。

posted by YH at 12:26| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月13日

ある画家

ある画家

山の写生を おえると
その画家は
山に
ていねいに おじぎをした

湖の むこうの山に
きちんと
ぼうしを とって

わたしは 生まれてから
人びとのあいだにいて

気づかないまま
なんまんかいの ありがとうを
いわずに きてしまったのだろう


「またすぐに会えるから」

日本カトリック幼稚園連盟から発行されている
「ひかりの子」という冊子にこの詩が掲載され、うれしく思っております。
子どもたちの写真がかわいいです。

その冊子の編集後記に
「・・・・・家族がそろって食卓を囲むのは子どもにとって、大きな喜びです。
この時こそ、おかあさんの味を伝えていきましょう。
おかあさんの味は子どもの心を豊かに成長させ、
その味を生涯忘れることはないでしょう。(K・T)」と。
ほんとにそうですね。私の作っているお料理は母の味なのでしょうね。
ずーと続いていくのですね。

「いただきます」「ごちそうさま」も日本語の大切にしたいことばですね。
世界にもあることばなのでしょうか。


    10608芳子ケータイ 026.jpg 
     ドクダミの八重の花

posted by YH at 16:12| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月18日

詩誌「こだま」

「こだま」という詩誌があります。
年2回発行。主宰は保坂登志子さんです。
参加自由(掲載負担)で、大人、小学生も参加。250編?は載っています。

保坂さん、高橋あかねさん 松尾美成さん編集と共に、
海外の子どもたちの詩を翻訳、原文と共に載せています。
外国のこどもたちの気持ちや、生活が伝わってきます。
以前からずっと愛読でしたが、今年から、詩も参加させていただきました。

「こだま」に寄稿の長野の小学校の6年生の生徒さんたちから
お手紙をいただき、詩をたのしく読んでおられることにおどろきました。

お返事に、みなさんの詩の感想を書きましたが、
子どもたちの感想の方が、生き生きしていると思いました。詩の感想の一部を・・



「真冬の夜の夢」
「「夜は少しだけ逆もどりし」に感動しました。」
「最初はまったりしたかんじで、最後が大人ぽっくておもしろかった」

「トカゲ」
「どこの県にも夏の風が吹いているは、トカゲ全体に風があたっていることだと、
ぼくはおもいました」
「はたちさんに見られて詩にかかれたトカゲは、しあわせですね」
「「トカゲの形は日本列島」と、なんでもありということができる詩がすきです」
「まあ、とにかくふしぎだなかんじ、はたちさんにもあるとおもいます」

  みなさん、ありがとうございました。大切にします。


posted by YH at 08:23| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

下敷き

         
小学生の時、休み時間に下敷きで遊んだ。
鉄粉をのせ、裏から磁石で動かすと、いっせ
いに風に流れるように動いた。何度しても楽
しかった。冬には腕の間に挟み、こすっては
静電気をおこし、髪の毛を逆立たせた。授業
中、後ろから友達の髪の毛にもいたずらした。
らくがきもしたけれど、時どき、お風呂でピ
カピカに洗った。
けれど、六年生のころから、下敷きを使わ
なくなった。ノートにそのまま書けるのが得
意だった。大人になった気がしていた。ただ、
気がしていただけなのに。
もう一度、あの下敷きに会いたい。


「ノート」より

きょうは、登下校防犯パトロールしている小学校の卒業式です。
朝、登校の列に防パトに出ました。
きょう、6年生は正装、男子はネクタイに背広。
9時半から卒業式。一人ずつ全員が短いことばをいうそうです。

「6年生、おめでとう!班のみんなで拍手してあげようよ。」
私は、どの班にも声を掛け、拍手をしました。
6年生は、やはりうれしそうでした。ずっと、班での登校仲間ですものね。

1年生のとき、いっしょに家まで送って帰った子どもたち。
葉っぱで遊んだり、なぞなぞしたり、はしゃいだりでしたね。
「中学生になっても、おばさんをみつけたら声をかけてね」
制服の中学生になると、見違えるように大きくなってしまうのですから。

ひとり、帰り道、
なんだか寂しくなった。おめでとうなのに・・・。

子どもたちの未来が平和でありますように。


posted by YH at 10:04| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

土しょうが

土しょうが

おろしがねのうえを
いったり きたりしているあいだに
がんこな わたしは
やわらかく すりおろされていた

これからは だれかと
うまくやっていけそうな
あたらしい じぶんになっていた



『レモンの車輪』より

先日、防犯パトロールのときでした。
一年生の子どもたちが、
私の耳のそばで、「わつ」と大声を出したので、
「もう きょうは、耳、日曜!」といったら、
「それって、なにのこと?」と聞かれました。

昔、子どものころ、
友だちと遊んでいて、聞きたくない時、
「みみ、にちよう!」といったのです。
でも、いまの子どもたちは、知らないのですね。

「お母さんに、しかられたとき、「みみ、にちよう!」と、いうのよ。」
と、いったら、すっかり、よろこんでしまいました。

帰りながら、私と手をつなぎたがる子どもたち
まだまだ、幼さをいっぱい残している。

いまごろ、家で、「だれがそんなこと教えたの?」
と、聞かれているかもしれません。
私が、お母さん方に叱られるかもしれませんね。

家の桜の蕾が、いくつもふくらんできています。


  
       1302 049.jpg
       埼玉県立近代美術館のきょうの青空



posted by YH at 21:01| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月05日

春のくつ

春のくつ   

――こんにちは!
小学生の子どもたちがあそびにきた
玄関で 
うんどうぐつをぬぐと
ひょいと ふりかえってくつをそろえる

――おじゃまします!
一列になって
くすくすと わらいながら廊下をくる

春も
どこかで
くつをそろえているような日

開けたままのドアから
空の青いかけらがみえている




「ノート」より

昨日は立春。でも、しばらくは、春は名のみですね。

今朝、登校の防犯パトロールに行きました。雪を呼ぶような北風でした。
私は、普段は、下校時の低学年、1年生の時間をやっているのですが、
久しぶりに、高学年の子どもたちに会いました。
もう、私の背をはるかに越えている子もいます。

私学に受かった6年生の男の子に会ったので、
「おめでとう!」といったら
「もう おそいよ。」といわれました。
「なぜ? 合格後、はじめて会ったのだから」というと
「感動、終わっているよ!」と、
(それは、おそくなって、ごめんなさい!)
「また 家に遊びにいらっしゃいね」というと、
「はい」と笑顔。
低学年のとき、やんちゃの代表だったけれど、私は、いろいろお話をして大好きでした。

先日は、一軒隣りの、中学3年生の男の子が、
鍵がなくて、家に入れないので、やってきました。
今年、受験生、でも、まだまだ あどけない。
おいしそうに、ココアを飲んでくれていました。

子どもたちが、元気でいられる社会をと、いつも思います。

posted by YH at 10:46| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月20日

小豆の時間

小豆の時間

ひさしぶりに小豆を煮る
  ことこと

火のそばで子どもと本をひらく
  ことこと・・・

  煮えたがどうだか
  食べてみよう
  鍋をあけて一つぶつまむ まだ かたい

また ふたりでページをめくる
  ことこと・・・

ふと 子どものとき 母が使っていた大きな鍋を思い出す
鍋には小豆が煮られている
火のそばには母がいて 母のそばにはわたしがいる
たしかこんな時間があった

それぞれの物には それぞれのもっている時間がある
その物を使うとき
その物の時間をもらっている

ことこと・・

小豆にもらった時間のなかにいる


『いますぐがいい』

きょう新聞でふと目にしました、オノ・ヨーコさんのことば
「出入りする小さなドアをつくりなさい/出入りするたびに、あなたは/かがんだり、縮んだりしなければならない。/これはあなたに/あなたがどのくらいのサイズなのか/出ること、入ることは何か、を/気づかせてくれる」
「いま、「自分らしいか」、どんなときも自分らしくいることが大事でした。」
こころに残りました。

先日、お餅があるので、そう、ひさしぶりに小豆を煮ました。
部屋中に小豆のかおり、これを「冬の匂い」といった人がいました。
確かにそうですね。
そして、
わたしを、わたしらしくしてくれる、そんな気がしました。
お豆さんの時間ですね。


posted by YH at 16:07| Comment(6) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

こぼれる!

こぼれる!

――かみしばいやさんごっこしよう
わたしはいった
ふたりの子は目をかがやかした
――見るのは 十円だよ

はこを さしだすと
子どもたちは うれしそうに
十円を入れるまねをする

――それでは はじまり はじまり
そういって わたしは
はこを さかさまにしておいた

そのとき
―― あつ おかねがこぼれる!
子どもがさけんだ

かみしばいが おわってからも
「こぼれる!」といった
子どものしんけんな目が
わすれられなかった


『いますぐがいい』より

11月16日は、まど先生のお誕生日でした。
103歳になられます。
車椅子ですが、お元気のことをお聞きしました。
どうぞ お風邪など引かれませんように。

防犯パトロール、一年生の子どもたちと
いま なぞなぞをやりあっています。
子どもは、答えるのも、作るのも発想が自由なのですね。
道の途中で、女の子が、「おばさん ちょっと小さくなって!」といって、
ねこじゃらしを一本、私の髪のピン止めにさしてくれました



よしこケータイ(H24・9・3~11・23) 048.jpg






posted by YH at 09:39| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月19日

夕やけ

夕やけ   

電車に
小さなおとこの子と母親が
乗ってきて
わたしの前の席にすわった

おとこの子は いきなり 
――ママのかお オレンジいろ
  オレンジいろ!
と、母親の頬をつつく

母親の顔には
夕日がきらきらあたっている
母親は疲れているのか
つつかれても目をとじている

おとこの子は
座席をくるくると
じっとしていなかったが
やがて 母子は降りていった

前の席は
急に陽が消えてしまった

おとこの子が
オレンジ色の夕やけを
ポケットいっぱいに入れていったように




「ノート」より

昨夜、BSテレビで映画をみました。
「ダウン・バイ・ロー」です。
なにげなく見たのですが、すぐに引きこまれました。

ストーリーは、刑務所で同室になった3人の男が脱走するもので、
なんということもない中、3人の人間性がていねいに描かれ、
白黒の画面がいっそう、人物を輝かせているようでした。
感動しました。ラストシーンもよかったです。
なにか、心がひろがっていくようでした。

翌日、ネットで調べてみましたら、有名な映画だったのですね。
まだ 見られていない方は、機会がありましたらぜひ。



posted by YH at 18:32| Comment(0) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月03日

道の駅舎

川柳ポエトリー「道の花舎」というA4を三折りの詩誌があります。
代表は永田明正氏です。美しい季節の花のカラー版で、川柳中心に、毎号いろいろな方のエッセイが載っています。その10月号のエッセイに欄に、書かせていただきました。
このブログをみて、お声をかけてくださったこと、とてもうれしく思いました。

_____________________________________________________________

子どもの時に出会った詩  はたちよしこ

「私の耳は貝の殻、海の響きをなつかしむ」ジャン・コクトーの詩です。
子どもの時、母が教えてくれました。戦後十年程の日本、まだ日々の食物にも苦労していた頃です。けれど、母は、この詩に海の輝きを見つめ、私に話したのだと思います。神戸で生まれ育ち、夏休みは海に行く私にとって、自然に詩になじみ、以来ずっと心の中にありました。やがて長い時を経て、改めて詩の深い思いに出会いました。

昨年3月11日、東日本大震災がありました。早い復興を願わずにいられません。17年前には、阪神淡路大震災がありました。当時、母は神戸で一人暮らしていました。幸運に母は助かりましたが、家は全壊状態で、更地にする手続きに役所を回らなければなりませんでした。最後に書類を出したのは須磨でした。ようやく手続きを終えて須磨駅にもどって来た時、ふと、海を見たくなりました。

須磨駅は、駅の階段を下りるとすぐに砂浜です。海は震災があっても、子どもの時と変わりませんでした。海は輝いていました。私はコクトーの詩を思い出し、貝殻を拾って耳に当てました。その時、波の音に混ざり、間もなく壊わされていく家の家族の笑い声、トントンと二階へ上がる階段の音が聞こえてきました。

現在、私は児童文学の「少年詩」という子どもに向けての詩(中学生まで)を書いています。子どもの時に出会った詩は、時を経ても、心を支えてくれると思いつつです。

風     はたちよしこ

だれもいないのに                      
ぶらんこがゆれている

こどもたちが
かえってしまったあと

やっと
風のじゅんばんがきて

(小学2年国語教科書)

posted by YH at 14:37| Comment(2) | 詩(子どもの風景) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする