2019年05月09日

「ある日」

連休をいかがお過ごしでしたでしょうか。
若葉の美しい季節ですね<

いままで、冬木だったのが、葉っぱをいっぱいに。
周りが違ってみえます。
昨日、見ていたら
どこか知らないところにいるような気がしました。

先月、友人と飛騨高山に行きました。
車窓の川のながれ、昔の藁葺きの家、知らないのになぜが懐かしさを感じました。
昔のDNAが蘇るのかもしれません。
人は、遙か昔の記憶を持っているとか・・
何千年もむかし、そっと訪ねてみたいですね。

まもなく ヤマユリが咲きますね。
山の入り口で、番をするように咲いていたヤマユリを思い出します。


  ある日    はたちよしこ


街の中を歩き回り
疲れてしまった
ふと 見ると宅配便の店があったので
入っていた

――わたしを 静かなところに宅配してください
とたのんだ
すると 係の人は
はい わかりました お待ちくださいと

椅子に 座っているうちに
いつか 疲れがとれていった
――すみません また今度おねがいします
というと
はい また おねがいしますと
と 係の人は いそがしくしていた

外に出ると
百合の花が咲いていた
細い葉っぱが 階段になっていたので
登っていくと
白い明るい部屋があった
いい香りがして
きょうが ゆっくり暮れていった


                「小さな詩集」より
posted by YH at 09:19| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月25日

詩「悲しみ」

 先日、テロで多くの方が亡くなりました。
一人一人にご家族がおられたはず、辛いですね。

日本は、まもなく「令和」になります。
これから、世界に平和が訪れることを願っています。


悲しみ   はたちよしこ

戦争があった国
なにもかも 失った人たちが
食べ物を求めて 集まってくる映像が
映し出された

あかんぼうを 抱き
ちいさな男の子の手を引いた母親がいる
分け与えられる わずかな食料から
うばい合うようにして
手に入れた一切れのベーコン
母親は とられないように
いそいで口に入れた

食べてミルクをださなければ
あかんぼうは 生きていけない

けれど
手を引いていた男の子が
くいいるように見ているのに
気がつくと
母親は
口からベーコンをだして
男の子に食べさせた

映像は 変わり
平和な
風景がながれた

子どもたちの
笑い声が きこえる



   『また すぐに会えるから』より
posted by YH at 19:14| Comment(2) | 日記(途中下車) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする